したたる血

さっきまで私の中に在った

皮膚の上なら暖かいけど

錆びる頃には冷たい

ふさがる傷をこじ開けて

また血が見たいときは繰り返す

死にたいわけじゃない

ただ存在を知りたいだけ

 

この部屋に閉じ込めて

二度と出さないで

繋いでいい

傷つけていい

流れたものは気にしないで

零れたものは見なくていい

それは私が望んだこと

ふたりでいられること

  

気づいて欲しい嘘と

気づかれたくない嘘

そのどちらもあなたは

見ようとしない

 

もう誰ともあいたくない

私のことなんて、誰もわからない

知ろうともしないで

すべてを決めてまう人

本当の私は

どこにもいない

   

すべてから逃げるため

絶ったもの

なくすものと

手に入れた

「終わり」

 

抱きしめたものを壊してしまうのは簡単で

大切なものだったはずなのに

 

殺めてしまいそうで

このまま終わりにできれば良かった

想いだけがまだ胸の奥で

離れたくはないと叫んでる

愛はもう私にないのに

なにを望んでるの?

 

最愛の人へさよならを

死が二人を別つなら

また出逢えるその日まで

 

欲しいものをすべて望んで

手に入れようとしちゃいけないの?

嫌いなことはしたくない

誰かのためになんて生きられない

あなたなんて大嫌い

 

たいせつな小さな命を

壊してしまう瞬間に

立ち合う自分がいる

 

彼女が好き

私にないもの持ってるから

彼も好き

私にないものがあるから

だけど本当は憎んでる

私の失くした

大切なものをまだ持ってるから

 

わがままを言いながら

あなたを試してる

どこまで応えてくれたかで

愛を計ろうとしてる

こんなに醜い自分を

誰が許すだろうか